フィジーク選手としてプロを目指し東北大会や全日本大会へ出場していました。
これからというときに勤め先での事故で左手に怪我を負い、神経を痛めてしまいました。
神経はそう簡単に治るものではなく、動かないものを動かすということの難しさをこの時のリハビリで思い知らされました。
そんなリハビリは毎日続けました。
週に3回ほど病院に行きリハビリを教えてもらい、忘れぬように動画やメモに記録し、1日のリハビリ時間は2時間を超えるようになりました。
できるリハビリはすべてやりましたし、関係のあるリハビリも教えていただけるものはすべて教えていただきました。
今思うと、そんな生活があったから今の自分があるのだと思います。
リハビリ生活は6年間続き、今でも毎日継続しています。
リハビリ生活中で手に負担をかけずに続けられる趣味として製図をしていました。
その延長で革工芸に興味を持ち研究を始めました。
始めた頃は革工芸の歴史から入り、ロストした技術や道具、革について知るところから始まりました。
そんな中、事故から一年も経たずに祖父が他界した。
祖父を送るときに何不自由ないようにと考え、テレビ番組で納棺師の方が「入れたいものを紙粘土で作ればあの世へ持っていける」と話していたのを思い出し、車・ビール・眼鏡など祖父の愛用品を紙粘土で作りました。
その延長で財布を持っていなかった祖父のために副葬品として手作りの革財布を作って棺にいれました。
当時は手縫いすることができなかったので結束バンドでつなげることを考え、財布を設計し製作しました。
その時の財布で手縫いできなかったことが今の手縫いや糸を研究し、こだわるきっかけになりました。
この時の財布が初めてのオリジナル作品となりました。



